🍆 ナスの家庭菜園ガイド|育て方・収穫タイミング・病気対策・おいしい食べ方
ナスは夏野菜の代表格で、初心者にも育てやすい反面、水分・肥料切れに敏感なデリケートな野菜です。この記事では苗の選び方・土づくり・支柱と整枝・肥料管理・収穫のコツ・病害虫対策・おすすめ料理まで実践的にまとめました。最後にキャラクターのひとことアドバイスもあります。
🌱 栽培カレンダー(温暖地の目安)
- 種まき:3月上旬〜4月上旬(発芽適温25〜30℃/加温が必要)
- 定植:5月中旬〜6月上旬(最低気温15℃以上/活着に注意)
- 追肥:定植後2〜3週間から開始、以降2週ごとに継続/収穫期は切らさない
- 収穫:6月下旬〜10月(開花後20〜25日が目安/秋ナスも狙える)
👉 地域差が大きいため、収穫カレンダー自動計算ツールで自分の地域の最適時期を確認してください。
🔍 苗選び・用土・肥料
- 苗:本葉7〜8枚/節間が詰まって茎が太い/アブラムシや病斑がない/最初の花(1番花)が咲き始めているものが理想。初心者は接ぎ木苗が安心。
- 用土:市販の野菜培養土(pH6.0〜6.5)がおすすめ。自作なら「赤玉土6:腐葉土3:バーミキュライト1」。
- 元肥:N-P-K=8-8-8を1株あたり50g程度。プランターならラベルの規定量を厳守。
- 追肥:開花・着果が進むと肥料切れを起こしやすい。2週ごとに化成肥料10g、または液肥1000倍を週1回。不足すると果実が小さく色も悪くなる。
- 水やり:「ナスは水が命」。乾燥すると実が硬くなるため、朝夕のたっぷり灌水が基本。真夏はマルチで乾燥防止。
🌿 支柱立て・整枝のコツ
- 支柱:180cm程度の支柱を使い、株ごとに立てる or 合掌式で固定。
- 整枝:基本は3本仕立て。主枝+1番花の下のわき芽2本を伸ばす。
- わき芽かき:不要な芽は小さいうちに除去。放置すると枝葉が混み、病害虫の温床になる。
- 下葉整理:実がついた枝の下葉は光と風通しを確保するために順次取り除く。
- 更新剪定:夏の終わりに株が疲れたら、枝を1/2〜1/3に切り戻すと「秋ナス」として再生産できる。
⏱️ 収穫のタイミング(食感を左右するコツ)
- 日数基準:開花後20〜25日で収穫適期。放置すると種が硬くなり食味が落ちる。
- サイズ目安:長ナス20cm前後/千両ナス15cm前後/丸ナスは手のひらサイズ。
- 色つや:皮に光沢があるうちに収穫。マットな質感に変化=収穫遅れ。
- 収穫時間:朝取りが柔らかくみずみずしい。
- 株疲れ防止:果実を取り遅れずに次々と収穫することで、株が長持ちする。
🦠 病気と対策(ナス特有の注意点)
うどんこ病:葉に白い粉状のカビ。
対策:風通しを良くし、窒素過多を避ける/発生初期なら重曹水0.1%で予防的に。
対策:風通しを良くし、窒素過多を避ける/発生初期なら重曹水0.1%で予防的に。
半身萎凋病:片側の葉だけしおれる。土壌病原菌による。
対策:連作を避け、接ぎ木苗を利用。発病株は早めに処分。
対策:連作を避け、接ぎ木苗を利用。発病株は早めに処分。
青枯病:日中しおれ→回復→最終的に全株枯死。導管が褐変。
対策:ナス科連作を避け、3〜4年は間隔をあける/太陽熱消毒が有効。
対策:ナス科連作を避け、3〜4年は間隔をあける/太陽熱消毒が有効。
果実の軟腐病:果実に水浸状の腐敗。雨や高湿で多発。
対策:雨よけ設置/果実が地面につかないよう支柱で管理。
対策:雨よけ設置/果実が地面につかないよう支柱で管理。
尻腐れ症:果頂部が黒く変色。カルシウム欠乏や水分不足。
対策:石灰施用・潅水リズムの一定化/窒素肥料のやりすぎ注意。
対策:石灰施用・潅水リズムの一定化/窒素肥料のやりすぎ注意。
※ナスはトマト以上に「水分管理」と「連作回避」が病気予防のカギになります。
🐛 害虫クイック対策
- アブラムシ:新芽や花に群がり汁を吸う/見つけ次第テープで捕殺・防虫ネット・黄色粘着シートで予防。
- ハダニ:葉裏に寄生→葉が白っぽくカスリ状に。乾燥時に多発。霧吹きで湿度UP、葉裏を洗い流す。
- コナジラミ:葉裏に白い小さな虫が飛ぶ。ウイルス病を媒介。黄色粘着シート・防虫ネットが有効。
- ナスノミハムシ:若葉に穴をあける小甲虫。黒い体が特徴。株元マルチや寒冷紗で防ぐ。
- オオタバコガ:幼虫が実の中に食入。発見次第除去。防虫カバー設置で侵入予防。
🍴 おいしい食べ方(保存ワザ付き)
焼きナス:グリルやフライパンで皮ごと焼き、冷水で皮をむいて生姜醤油で。甘みが引き立つ王道。
麻婆ナス:油と相性抜群。炒めてから味噌ダレで煮込むとご飯が進む。
揚げ浸し:素揚げしたナスを出汁につける。冷蔵庫で一晩おくと味が染みて美味しい。
ラタトゥイユ:トマト・ズッキーニと煮込む南仏料理。大量収穫時の消費に◎。
ナスの味噌炒め:味噌・砂糖・みりんの甘辛ダレで炒める。お弁当にも最適。
保存のコツ:ナスは低温に弱い。常温の風通しのよい場所で保存。冷蔵する場合は新聞紙に包み「野菜室」で数日以内に食べる。冷凍は加熱調理後がおすすめ。
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とまとま
「ナスはね、水切れに弱いから毎日の水やりが命なんだ。
取り遅れは株を疲れさせちゃうから、ツヤがあるうちに早めに収穫!
夏に疲れたら更新剪定で秋ナスに復活するよ!」
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